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  霧日数の月別平年値
気象部
「霧日数の月別平年値」より
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理科年表 2019
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 霧は細かい水滴が空気中を浮遊しているという点では、雲と同じ現象である。観測上は、それら水滴の集団が観測者のいる地面から離れていれば雲、地面に接していれば霧である。したがって山に雲がかかっているとき、麓の観測者から見れば雲であるが、その雲の中にいる観測者から見れば霧となる。ただし霧と観測するには、視程が 1 km 未満という条件を満たしている必要がある。

 雲や霧は水蒸気を含んだ空気が上昇し膨張して温度が下がったり、晴れた日の夜放射冷却で地面付近の空気が冷やされたり、冷たい空気や水面と混合または接触して冷やされたりして、飽和し水蒸気が凝結して発生する。 霧は秋の季語とされる。秋は水温や日中の気温がまだ比較的高いので大気が多くの水蒸気を含んでいるが、朝夕の気温が下がることが多いので霧が発生しやすいことになる。実際の数字を見てみると、秋に霧日数が最大となる地点は内陸や日本海側などに多いが、北海道や高地など冷涼で年間霧日数の多い地点では、夏に霧日数が最大となる地点がほとんどである。

  国内で年間霧日数が最も多い地点は 211.6 日の富士山で、これは山頂に雲がかかった日数ということになる。続いて高地の軽井沢、北海道東部の根室、釧路などが 100 日を超えている。

 一方、近年東京・大阪などの大都市では、霧があまり発生しなくなった。都市化のため緑地が減って地面から大気への水分の補給が減少し乾燥が進んでいる 徹底解説 「 相対湿度の月別平年値 」 の図、東京の年平均湿度参照ことや、熱容量の大きいコンクリートが多く朝夕の気温があまり下がらなくなったことが原因と考えられる。

                  【山内豊太郎(2008年 3月)】

図 1 釧路北海道東部 )、福井日本海側 )、飯田内陸 )、富士山 高地 )、東京 ・ 大阪 ( 都市 ) における霧日数の季節変化

 

図 2 釧路北海道東部 )、福井日本海側 )、飯田内陸 )、富士山 高地 )、東京 ・ 大阪 ( 都市 ) における霧日数の経年変化