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 最新版情報
理科年表表紙
【平成30年版】

◆ポケット版:A6判 定価本体1,400円+税
◆机上版:A5判 定価本体2,800円+税

●特徴
創刊より91冊目となる理科のポケットエンサイクロペディア『理科年表』
113番元素ニホニウムを含む、新たに決定した4つの新元素(113 ニホニウム、115 モスコビウム、117 テネシン、118 オガネソン)のデータを掲載。このほか「日本付近のおもな被害地震年代表」の大幅改訂、2017年1月に刊行した姉妹版『環境年表平成29-30年』から一部項目掲載など。最新の話題や時事をデータやトピックスで紹介します。


●主な改訂内容とトピックス

■ 暦 部
★2018年の1年間のこよみ情報を掲載
2018年は、部分日食が3回[2/16〜27、7/13、8/11]、皆既月食が2回[1/31〜2/1、7/28]ありますが、残念ながら日食は日本では見られないようです。トピックスでは、15年ぶりに大接近する火星[7/31]を例に、なぜ接近が起こるのかを詳しく解説します。
 《トピックス》
「火星の大接近と小接近」 
片山真人(国立天文台)
……2018年は2003年以来の火星の大接近があります。会合周期がなぜずれるのか、なぜ大接近と小接近が起こるのかなど、地球に近い火星を例に、離心率や接近条件とともに解説します。

■ 天文部
★恒星の名称(List of IAU-approved Star Names)が制定、それに伴う改訂
2017年9月6日に発生した巨大な太陽フレアが、地球に大きな影響を与えるのではないかと世間を揺るがしました。最大のX線強度は9.3と推定され、同規模のフレアは「最近の大きなフレア」(天27)によれば、2006年12月5日に発生した9.0以来、約11年ぶりとなります。さらに同表では、その前年2005年9月7日に17.0、2003年には11月4日に28.0(その他に17.2[10/28]、10.0[10/29]とX線強度10以上のフレアが計3回発生)の巨大フレアが発生しています。地学部「地磁気」の項目にも関連するため、双方の部門を見比べてみると相関関係が見いだせるかもしれません。
 《トピックス》
「太陽系に最も近い恒星を周回する地球型惑星の発見」
 田村元秀(東京大学大学院)
……ハビタブルゾーンに位置する地球やスーパーアースサイズの惑星に興味が集まっています。水や生命の痕跡に迫る詳細な観測のためには、太陽系に近い恒星まわりのハビタブル地球型惑星の探査が課題でした。1915年に発見されたプロキシマ・ケンタウリ、そのまわりの探査が行われてきた歴史、プロキシマbの発見や性質の考察、今後急速に進むと思われる近傍赤色矮星の観測までを解説します。2017年2月に発見された7つの地球型惑星は、詳細観測が進められることが期待されます。
「氷衛星 EnceladusとEuropaの地下海の発見」 竝木則行(国立天文台)
……土星や木星を中心としてまわっている衛星は氷衛星と呼ばれます。近年、土星探査機カッシーニによって、Enceladusにおいて潮汐力により間欠泉の噴出が確認されました。また、噴出物から有機物や塩類、ナノシリカ粒子が検出され、地球の海洋底と同様、熱水が岩石を溶かし込んでいることを明らかにしました。2012年にもハッブル宇宙望遠鏡により木星の衛星Europaから間欠泉が見つかっています。生命誕生の可能性が高い氷惑星の地下海が、これからの惑星科学、惑星探査のメインターゲットになっていくかもしれません。

■ 気象部
★2016年の統計数値を追加、反映(近年のおもな台風経路、国内外の気象災害なども)
★津、潮岬の観測所移設に伴う平年値の変更
7月の九州北部豪雨は記憶に新しいところですが、「日降水量50mm以上の日数の月別平年値」(気28-29)では、九州の中でも福岡や大分は少ない値をとっています。一方で「日降水量・1時間降水量・10分間降水量の最大記録」(気32-33)では、20年ほど前にも記録的な数字が出ています。全国的に見ると、日降水量や1時間降水量よりも10分間降水量において2000年代の最大記録が増加していることからも、最近の傾向が読み取れます。「世界のおもな気象災害」(気162-167)では地域・年ごとの災害を示しますが、南アジア〜中東、アフリカでは毎年多くの災害が起こっているなど地域差が大きく表れています。

■ 物理/化学部
★物理部:「光と電磁波」「熱と温度」改訂。古いデータや出典不明データの再調査と更新
★化学部:新元素決定に伴う改訂(元素名、周期表、原子・イオンの電子構造)
アジア圏初の発見として話題となった113番元素。理化学研究所前には、その名を冠した「ニホニウム通り」ができました。同時に115番モスコビウム、117番テネシン、118番オガネソンの名称も正式に決定されました。残念ながら、新元素の正式発表は11月30日だったため、『平成29年』版への掲載が叶いませんでしたが、今回はそれら新しい4元素のデータを「原子量」(物16-18)、「原子およびイオンの電子構造」(物20-22)に掲載、「元素の周期表」(物19、うら見返し)も改訂しました。

■地学部
★西暦416年から現在に至るまでの長期データを30ページ以上にわたり記載している「日本付近のおもな被害地震年代表」(地146-179)ですが、今年は全面的に見直され、記述も大きく変わります。
[地理] 国土地理院公表に基づく国内データ、最新の世界データの改訂(山の標高、河川・湖沼の流量、面積、人口など)、国内外の潮流、潮汐も更新
[地質・鉱物] ケイ酸塩鉱物の追加、火成岩分類の修正
[火山] 2017年(8月)までの国内外の火山情報、マグマの粘度の計算式を改訂
[地震] 2017年(8月)までの国内外の地震情報、「日本付近のおもな被害地震年代表」の大幅改訂
[地磁気] 「惑星のオーロラ」最新の探査衛星より得られた各惑星の固有磁場の磁気モーメント追加、「世界各地の地磁気要素」「地磁気活動度」更新
[電離圏] 2016年データに更新

■ 生物部
★最近の文献にもとづき、「脊椎動物の寿命」「無脊椎動物の寿命」(いずれも生24)を一新、研究に重要・身近・読んでおもしろい種を選定しなおしました。また、単細胞生物から昆虫や魚、哺乳類に至るまで、採用生物種も幅広く取り上げた「給餌制限と寿命」を新規掲載します。例えば、セイヨウカサガイでは与える餌の量によって生存日数が6倍以上も変化することが読みとれます。
 《トピックス》
「ウイルスとウイルス感染症」
 河岡義裕(東京大学医科学研究所)/小澤真(鹿児島大学)
……食中毒やインフルエンザなどの感染症の脅威にさらされ、対策に追われています。ウイルスとは何か、ウイルスが宿主に対して病気を引き起こすメカニズム、消毒液や抗生物質がどのようにウイルスに働くのか、ワクチンによる対策までわかりやすく解説します。

■ 環境部
★2016年までの国内外の環境データに更新
★『環境年表平成29-30年』(2017年1月刊)の最新項目のなかから一部を抜粋掲載
今春、再々改訂された環境省第4次レッドリストの内容を反映、さらに先立って公表された海洋生物レッドリストも追加しました。暖かい地域や干潟などで、とくに魚類や甲殻類が分布を縮小させていることがわかります。

■ 附 録
★第1回(1901年)から今年2017年のノーベル賞受賞者一覧


※[概要・序文・目次]につきましては、こちらをご覧ください。