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 イチョウの黄葉日
環境部
「イチョウの黄葉日
(1953〜2004年)」より
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 対象とする植物を全体として眺めたときに、その葉の色が大部分紅 色系統の色に変わり、緑色系統の色がほとんど認められなくなった最初の日を、その植物の紅 葉日とする。


 カエデの紅葉やイチョウの黄葉は、秋になって気温がある値を下回ると色づきはじめ、一定期間ののち全体が紅 葉する。したがって、気温が高ければ色づきが遅れ、低ければ早くなる。



 イチョウは中国が原産地といわれる落葉高木で、社寺の境内や街路に多く植えられ、食用のぎんなんが実ることからもよく知られた植物である。雌雄異株で春に新葉が出るとともに、雄株は 2 cm 内外の房状の雄花を下垂してつけるが、雌株の花は目立たない。



 気象庁が観測・統計を開始した 1953 年以降の気温とイチョウ黄葉との関係を見る。 2004 年までに 40 年以上観測値がある地点を選び、平年差を年ごとに全地点平均したものと、都市化による環境の変化が比較的少なく、かつ観測データの均質性が長期間継続している全国 17 地点の 9 〜 11 月の平均気温の平年差との相関係数は 0.80 で、有意危険率 5 %の相関が見られた。一次回帰分析により求めたイチョウの黄葉日の長期変化傾向は +10.7 日となり、 50 年間に約 11 日イチョウの黄葉が遅くなったことを示した。なお、カエデの紅葉についても同様に相関係数 0.75 、 50 年間に約 16 日遅くなっている。

【山内豊太郎(2006年11月)】




図 イチョウの黄葉日の平年値の等期日線図
気象庁ホームページより )

【 参考文献 】
気象庁編 :生物季節観測指針 第 3 版 』、p.33、気象庁1985 )
気象庁ホームページ
http://www.data.kishou.go.jp/appmet/ichou.pdf
気象庁編 :異常気象レポート 2005 』、p.163 〜 164、気象庁2005