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 平成12年 序文

 理科年表は国立天文台が編集し、丸善株式会社から発行している。その編集にあたっては、編集委員会を開き、監修・編集方針についての意見を交換してから、執筆者に担当の部分の原稿を書いていただいている。この他、機関として気象庁、海上保安庁水路部、国土地理院、郵政省通信総合研究所、宇宙開発事業団などから、貴重な資料の提供を受けている。
 また、例えば暦部、天文部については、国立天文台内に担当者会議をもうけ、執筆者が集まって、全体としての編集方針や相互批判を行い、理科年表をよりよいものにしたいと努力してきた。その過程で、読者の方からの投書などによるご意見もできるだけ取り入れるように努めてきたが、頁数を増やせないなどの制約のために、実現できない点も少なくなかった。頁数を抑えることは、理科年表の一つの編集方針であるので、ご意見を寄せられた方も何卒お許しいただきたい。
 永い間にわたって、理科年表がデータ・ブックとして一定の評価を世間から受けてきたことは、編集に携わる者として有りがたいと思う一方で、責任の重さも痛感している。最近は理科年表が学校の教材としても広く利用されるようになってきたので、教材資料として使いやすいように編集するということも、これからの大きな留意事項と考えている。ただし理科の授業では、データそのものを自分達の手で出すということも、大切な要素であることは言うまでもない。あわせて内容の豊富な理科年表CD-ROM2000版もご活用願いたい。
 自然科学のすべての分野での、最近の発展は目覚ましいものがあり、測定の技術も飛躍的に進歩して、理科年表に掲げられているデータが改良されたり、新しいデータが発表されたりする例は少なくない。理科年表はこのようなデータの受け入れについては、学界で多くの人から認められたものしか受け入れていない。このことで、掲載するデータを毎年変えるという混乱を避け、一旦変えたデータは何年かは変えずにおけるようにと考えている。そのためもあって、全体として統一のとれていない項目もいくつか残っているが。それらについては早急に改善を図りつつある。さらに、本年は昨年に引き続き物理/化学部、地学部、生物部において内容の見直しを行った。
 理科年表は読者の方のためのものである。理科年表をさらに使いやすく、よいものにするために、監修者、執筆者も努力するが、読者の方々のよりー層のご協力もお願いしたい。

1999年 10 月

国立天文台 台長 小平桂一